コラム
歯が白くならない理由とは?
ホワイトニングの薬剤は?
歯科医院で行われているホワイトニングは、主に「過酸化水素」や「過酸化尿素」が使われています。
過酸化水素はオフィスホワイトニング、過酸化尿素はホームホワイトニングで使われていますが、過酸化水素の方がホワイトニングの効果が期待できます。これらの薬剤は、一般的に売られているホワイトニングの薬剤には使われていないため、歯科医院でしか受けることができません。
ホワイトニングで歯が白くならない理由
「歯科医院でホワイトニングを受けたのに、あまり効果がなかった…」時々、このようなお悩みをお聞きすることがあります。実は、ホワイトニングで歯が白くならない方の理由には、主に次のようなことがあると言われています。
①人工的な被せ物や歯の状態が良くない場合
根本的に、人工的なものはホワイトニングができません。被せ物に含まれる金属が黒ずんでいる場合もホワイトニングは行えないため、注意が必要です。さらに、象牙質が非常に濃く変色したものやエナメル質がとても薄い場合でもホワイトニングの効果は限定的です。
②歯の神経が損傷している
何かしらの外傷が原因で歯の神経が死んでしまうと、次第に黒ずんできます。こうなると、歯の内部の着色が原因であるため、通常のホワイトニングでは効果がありません。歯の神経が死んでしまっている場合のホワイトニングは、歯科医師に相談してみましょう。
③ホワイトスポット
ホワイトスポットは、エナメル質の障害の一つです。歯の表面に白い斑点が浮かんでおり、ホワイトニングによって白くなることもありますが、余計に斑点が目立ってしまう可能性もあるため、ホワイトニングによって確実に白くなるとは言えません。
④抗生物質による影響
「テトラサイクリン」という抗生物質を服薬していた経験のある方は、歯の色がグレーや黄色になってしまっていることがあります。この場合には、通常のホワイトニングではあまり効果が期待できません。
ホワイトニングの分類
一般的に歯科医院で行われるホワイトニングは、歯の色素を分解するものですが、色素を分解しない方法として「クリーニング」があります。ただし、クリーニングは歯を白くするのではなく「歯の色を戻す」ことが目的であるため、ホワイトニングほどの白さは実現できません。また、神経が死んでしまっている場合には「インターナルブリーチ」という方法があります。これは歯の中に漂白効果のある成分を入れて歯を白くするものですが、この方法については事前に歯科医師に相談しましょう。
ホワイトニングができない人は?
ホワイトニング治療は、全ての人ができるわけではありません。
①妊娠中及び授乳中の女性
ホワイトニング治療は、妊婦さんや胎児に与える影響や安全性が保証されていないため、基本的に推奨されていません。
②無カタラーゼ症の方
「無カタラーゼ症」の患者さんは、ホワイトニングがNGです。カタラーゼにはホワイトニング薬の成分である過酸化水素を分解する働きがありますが、カタラーゼがないということは、過酸化水素を分解することができず、結果として過酸化水素が体内に残ることがあります。過酸化水素は長時間高濃度で残ると、組織を壊死させてしまう可能性があるため、行わないようにしましょう。
ホワイトニングの前には歯の治療を!
ホワイトニングは、お口の中が健康であって初めて効果が出ます。ホワイトニングをご依頼されても、虫歯や歯周病などがみられる場合には先に治療することをご提案することがあります。
「早くホワイトニングしたい」と思われるかもしれませんが、効果的なホワイトニングのためにしっかりと治療しましょう。
医院紹介
久留米市のつやま歯科・口腔外科医院では、むし歯・口腔外科の治療や、小児歯科・予防歯科・インプラント・歯周病・睡眠時無呼吸症候群・ホワイトニングなどの幅広い診療を行っております。
口腔外科出身のドクターがお口にまつわる幅広い相談を受け治療を行うことで、地域のホームドクターとして皆さんのお口の健康をサポートしていきます。
広い駐車場も完備し、土曜も診療している通いやすい歯科医院です。
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